コラム10
石けんの泡切れが良いのはなぜ?

石けんで体を洗って流した時に出る白いフワフワとしたものが、水に不溶の「石けんカス」や「金属石けん」といわれるものです。
洗面器やタイルにこびり付いて厄介なものです。顔を洗ってキュッキュッとしたり、髪がきしむのも金属石けんなのです。 では、金属石けんの正体は何なのでしょうか。

石けんは油脂(脂肪酸)を水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどの強アルカリでけん化して、脂肪酸石けんをつくり、界面活性作用を示すものです。
この脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムの結合は弱いもので、水道水や体の表面にあるカルシウムイオンやマグネシウムイオンなど2価の金属イオンに触れると、脂肪酸カルシウムや脂肪酸マグネシウムなどの不溶の成分に変わってしまいます。 洗浄力はなくなり泡も消えてしまいます。

体に石けんが残っていても、すすぎ水中のカルシウムやマグネシウムをどんどん補給することになり、不溶の金属石けんをつくり簡単に流されてしまうので、泡切れが良いということになります。
硬水にはこの金属イオンがたくさん含まれているので、洗浄力が落ちるといわれる所以です。
石けんに良く配合されている金属封鎖剤のエデト酸(EDTA)は、金属イオンによる洗浄力低下を防ぐ目的で配合されています。

エデト酸(EDTA)は、過去には表示指定成分になっていて、目にされた方も多いかと思います。 したがって、人によってはアレルギーを起こす可能性がある成分といえます。

また、環境的には、微生物によって分解されにくい性質と、水中生物に必要な微量の金属を取り込んで利用できなくなることから、アメリカやヨーロッパでは規制が始まっている成分です。
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