天然防腐剤:グレープフルーツシードエクストラクト(GSE)について

暖かくなってくると、防腐剤の入らない手作りの化粧品についての日持ちが気になってきます。
Dutyにも、グレープフルーツシードエクストラクト(GSE)の取扱いがないのですか?配合したいけど大丈夫ですか?などのお問い合わせが増えてきています。

Dutyでは、グレープフルーツシードエクストラクト(GSE)はあまりお勧めしたくない成分の1つです。
その理由は下記の4点です。
  1. 天然防腐剤:GSEが化粧品に使われた実績は非常に短い
  2. 天然防腐剤:GSEの防腐力について不明
  3. 天然防腐剤:GSE成分について不明
  4. 安心感が災いになることもある

1.天然防腐剤:GSEが化粧品に使われた実績は非常に短い
2年前に全成分表示とともに規制緩和がされて、化粧品にはある決められた成分以外は自由に配合できるようになりましたが、それまでは、厚生労働省で安全性を確認されたものだけしか、配合することができませんでした。
GSEは規制緩和になってから防腐剤として使われ出した成分です。この短い期間にGSEの他の成分との相性の悪さや、肌に合わない方の発生の高さからすると、昔ではとうてい許可できる成分ではなかったのではないかと考えます。
2.天然防腐剤:GSEの防腐力について不明
通常、メーカーの防腐剤の配合には非常に慎重に行なわれます。
防腐剤をより少なく、かつ有効な量の検討を重ねています。
防腐力については、処方する成分との兼ね合いがありますので、この濃度という取り決めはありません。パラベンの配合量は1%以内と決められていますが、パラベンには実はメチルパラベン、エチルパラベン・・・・と数種類のパラベンがあり、処方の内容成分を考慮し、単品または複数組み合わせることによって決定していきます。
処方を組んだ後に、菌を植え付けるチャレンジテストを行なって、最終的に、できるだけ最低の量で安全を確保できる防腐剤の種類と配合量を決定します。
もちろん、処方内容だけでなく、使用する容器によっても配合量は変わってきます。(指を入れるクリーム容器かポンプかチューブかなどなど)

つまり、化粧水に配合するか、クリームに配合するか、または配合する成分によっても違ってくるのは当然と言えます。
防腐効果のあるものは、肌にも負担をかけます。適当量を使うことは、肌に望ましくないと考えます。
GSEの配合濃度は一般には3%〜5%と言われていますね。
参考までに、パラベンはほとんど0.5%以内で使われています。
3.天然防腐剤:GSE成分について不明
植物から抽出されたエキスにはいろんな成分が含まれます。肌への刺激になり易い成分もあることが考えられます。
たとえば、化粧品グレードのアロエエキスからはアロイン、シソエキスからはペリルアルデヒドという肌に刺激を与える成分は含まないようになっています。
4.安心感が災いになることもある
防腐剤を配合した安心感から、量を多く作ったり、無防備な扱いなど、入れたことによる安心感から返ってリスクとなることもあるのではないかと考えます。
手作りの良さはフレッシュな化粧品が使えるというところにもあるのではないでしょうか。
Dutyの考え方としては、防腐剤を使うことを考えるのであれば、市販の化粧品を使うか、せめてそれにトッピングするのが肌に優しいと考えています。手作り化粧品をより日持ちさせるのは、短期間で使い切ることだけでなく、作りかえる度に容器を丁寧に洗浄することと、容器の先端に手が触れないことも、非常に大切です。
また、配合成分としては、尿素やクエン酸、グリセリン、ビタミンC誘導体など純度の高いものだけを配合している場合には、日持ちはより長くなります。
増粘剤のキサンタンガムやヒアルロン酸、複合成分の植物エキスを加えている場合には短くなってきます。1週間以内に使いきるようにしましょう。 エタノールに過敏でなければ、これからの季節、爽快感とお肌を引き締める効果もあることから、5〜10%を配合することで、少しは日持ちが良くなります。

もちろん、グレープフルーツシードエクストラクト(GSE)には防腐力はありますので、細菌汚染をした化粧水を使うよりは安心な面もあります。パッチテストをきっちりおこなって、お肌に合うことを確認すれば心配はありません。
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