トラブル肌、アトピー肌の方への、Duty推奨の界面活性剤を使わないシンプルケアな1日のお手入れ方法をご紹介します。
アトピーについて、正しい知識を身につけましょう!
アトピー性皮膚炎の定義:
アトピー性皮膚炎は、憎悪・寛解を繰り返す、掻痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くは『アトピー素因』をもつ。
アトピー素因:
(1)家族歴・既往歴(気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎のうちいずれか、あるいは複数の疾患)、または
(2) IgE抗体を産生しやすい素因。
アトピー性皮膚炎の皮膚の特徴:
- 乾燥肌(皮脂分泌量低下、角質層水分保持能低下、防御能低下、体質的)
- 刺激や掻痒に対する感受性が高い。(肥満細胞が多くしかも皮膚表面まで上がってきている)
- 皮膚感染症が生じやすい。(皮膚表面での分泌型IgAの減少により細菌が付きやすい)
- 顔面、関節の内側の皮疹および苔癬化
- 毛穴に丘疹があり、トリ肌のようになる。
- 白色皮膚描記症
- 他:耳切れ、フケ、ハタケ、首や目の下のシワおよび色素沈着
朝のお手入れ
洗顔
ぬるま湯で肌に摩擦がかからないように、丁寧に洗ってください。タオルで拭く時は押さえるように拭きます。
基礎化粧
手にスクワランを数滴とり、顔全体に塗布します。
※ トラブル肌の基本は「シンプル処方」です。スクワランは単一の成分で純度はほぼ100%に近く、紫外線に因る酸化もほとんど受けない安定なオイルなのでリスクが少ないものです。また、スクワランはさっぱりしたオイルなので肌のスベリが良くなります。トラブルの原因になるほこりやダニ、花粉などの肌への付着も少なくなります。
※ 化粧水など水のものは沁みることがあります。沁みないようであれば、シンプルなベース化粧水か酸性化粧水をつけた後にスクワランで保護します。初めて使う場合には、パッチテストをおこないましょう。
メイク
日焼け止めクリームを化粧下地にします。紫外線散乱剤(紫外線吸収剤は時間が経つと刺激になることがあります)のクリームをえらびましょう。
軽くパウダーをつけます。ファンデーションをつける場合はリキッドのものを選びましょう。
夜のお手入れ
メイク落とし
油性のファンデーションでメイクしている場合のみ、スクワランやベビーオイルなど精製度の高いオイルを肌になじませ、優しくティッシュオフ後、またはそのまま泡洗顔をします。
油性のものをつけていない場合は泡洗顔のみにする。
※ 泡は肌に摩擦を与えないためのクッションの役目もしています。しっかり泡を立てクッションを利用して包み込むように洗いましょう。
入浴
- お湯の温度はぬるめに設定:40度以上のお湯は、肌から天然保湿成分や脂質が溶け出しやすくなるため、乾燥し易くなります。
- 洗浄剤はできるだけ低刺激性のものを選びます。石けんもそのひとつです。
- 洗顔やボディ洗いは洗髪の後に:シャンプー・リンスのすすぎ残しはお肌のトラブルになることもしばしばあります。垢や皮脂を落とした後の肌はより無防備になっています。先に洗髪しましょう。
- リンスはしない:リンスには帯電防止剤のカチオン系界面活性剤が配合されています。それは髪をしなやかにするなど有効であることも事実ですが、界面活性剤の中でも肌に刺激になる可能性の高いといわれています(肌に塗布する化粧品には厳しい配合基準が設けられています)。電気的に肌や髪に吸着しますのでトラブル肌には使わない方が安心です。お酢やクエン酸でリンスをして、タオルドライの後、スクワランを数滴髪に塗布すれば、しなやかでツヤもでます。
- 強くこすらない:こすることにより角質層が乱れ、刺激をより感じやすくなります。(バリア機能の低下)
- 浄剤は充分に泡をたててから使用:肌にこすりつけながら泡をたてていることが多いようです。良く水になじませ泡を充分にたててからお使いください。
- 残留塩素除去を目的にした入浴剤を使う事も有効です。
スキンケア
入浴後、乾燥しないうちに体全体にお肌に合った保湿剤を摩擦を与えないように優しく塗布します。
※ デューティではスクワランのみの塗布を推奨します。念のためパッチテストをおこなってください。