手作り化粧品の作り方

手作り化粧品を作るには何から始めればよいか?
手作り化粧品作りに失敗しないか?
心配事はつきませんよね。

自分の化粧品をつくるとき、気をつけていただきたいこと、事前に知っておいていただきたい事をご紹介していますので、読まれてから挑戦してみてください。

Dutyでは、界面活性剤を使わないで水分補給や保湿目的の化粧水と保護を目的としたベースオイルを使う、シンプルケアを推奨・紹介していきます。

化粧品は有効な成分を含め、広義に水と油から成り立っています。
それに、感触を良好にするための界面活性剤や流通・使用中の細菌汚染を避けるための防腐剤などを配合されています。
クリームは油脂の配合量が多いにもかかわらず、良好な感触を得られるのは、この界面活性剤のお陰と言えます。
しかし、手作り化粧品でクリームを作るには技術的に困難な要素があります。クリームを市販品の様に作るのが困難な理由も後ほど。

手作り化粧品作りは失敗しない?

手作り化粧品を作れるかどうかと言うことであれば心配はありません。
素材を図って混ぜるだけですので、とても簡単です。

手作りのもので大丈夫かしら、と言うことであれば、ご自分が手作り向きかどうかを知る必要があります。

手作りで一番心配なのは、細菌汚染です。次に、つい欲張りになって、濃くしたり、いろんなものを混ぜすぎたりすることです。


手作り向きの方というのは、容器の洗浄やこまめに作るのが面倒と感じず、欲望を抑えることが出来る方です。

楽しく手作りを始めるには失敗はしたくないものです。
決して、いろんな種類を同時に増やさないようにしてくださいね。

基本は、薄め → 少し濃度を上げていく、1種類 → 2種類 → 3種類と徐々に増やす。
1週間使って、何事もなければ少しずつ濃くする、種類を増やすというように進めてください。

手作り化粧品を作る前に

手作りをする時、一番気をつけなくてはいけないのは「汚染」です。

手作り化粧品で一番注意していただきたいのは細菌汚染(繁殖)です。
細菌は空気中、水の中、私達の手・肌とどこにでも存在しています。
ある一定量までは許容するのですが、それを越してしまうと、いろんなトラブルを起こしてしまいます。
化粧品は栄養の宝庫であり、食品同様に腐れやすいものと認識し、衛生的に取扱い、短期間で使い切る量を頻繁に作るように心がけてください。

水分の多いローションは特に注意が必要です。ここでは約1週間分(20mL)の処方をできるだけ簡単に作れるように紹介していきます。

手作り化粧水は界面活性剤を配合しないので、市販のもののようにスーっと滲み込む感じのものはできません。皮膚上には皮脂があって水を弾く性質があります。
しかし皮脂の中にも界面活性作用のものがあり、ゆっくり撫でていくとなじんできます。安心の代償と考えて、ハンドパック* しましょう。

ハンドパックとは?
ひと昔前は化粧水をコットンにたっぷりとって、勢い良くパタパタすることを推奨していましたね。このところ聞かなくなりましたが、まだこの方法をおこなっている方も多いようです。
手が不潔な場合には、コットンにとることも有効ですが、風呂上りや洗顔後は手も清潔になっています。 手にはよく言われるハンドパワーがあります、昔からお腹が痛いと手でさする、おでこにタンコブ作ったときも手でなでます。赤ちゃんに‘良い子良い子’と撫でると落ち着きます。

こういう不思議な力と手の適度な温もりが化粧水の浸透に一役かってくれます。 手に化粧水をたっぷりとり、手のひらでパックをする気持ちで‘明日はもっと美しくなりますように!’(手をあてている時間)と念じながら移動してみましょう。

Dutyで取扱っている植物エキスは化粧品グレードの一流メーカーのものですが、植物エキスにはいろいろな成分が抽出されていて効果が期待できる半面、人によっては肌に合わない場合があります。作った化粧品を身体の一部に試し塗りをしてからお顔に使ってください。
特に、敏感肌の方は3日間の試し塗りをお勧めします。
市販の化粧品には植物エキスは僅かしか配合されておらず問題にならないこともありますが、手作り製品は往々にして濃度が高くなることもあり、リスクも高くなります。

手作り化粧品の長所と短所

良い点も、悪い点も知って、トラブルを回避してください。

長所

  • 肌に合わせて調節ができる。(オリジナルのものができる)
  • 防腐剤、界面活性剤を無添加にできる。
  • 低コストでできる。
  • 作る楽しさがある。
  • 内容が明瞭である。

短所

  • 感触にバリエーションがない。
    (市販のものには手作りでは得られない感触のものがある)
  • 細菌汚染のリスクが高くなる。(防腐剤無添加のため)
  • 作る手間がかかる。(面倒である)
  • 配合成分に限りがある。(市販されている原料が少ない)
  • ある程度の知識が必要である。

手作り化粧品を作るには何から始めればよい?

一番良く使う化粧水にチャレンジしてみてください。
レシピはご自身のお肌の状態によります。
↓のコンテンツをご覧になり、お選びください。

手作りで失敗しないコツは欲張らないことです。
特に、トラブル時には何が良いかを判断するために、1種類づつ薄めから種類と濃度を増やしていくのが大切です。
はじめたばかりの頃は関心度が高く、あれもこれも試したくなり、種類や濃度が往々にして高くなりがちです。
最初につまずくと、手作りの楽しさを知らないまま終わる事になりかねません。

クリームを市販品の様に作るのが困難な理由

界面活性剤の使用量が市販の化粧品より多く必要になる。

メーカーでは界面活性剤の量を減らす努力を日々おこなっており、感触やツヤ、安定性の良好なものでなければなりません。乳化の技術はメーカーの技術力の一つです。界面活性剤の選択には使われる油溶性成分や水溶性成分を良く把握し、それらとの相性を考慮し、選択した界面活性剤を数種類組み合わせることによって、それを減量することが可能となり(製剤技術)、さらに製造技術(機械的)によっても減量することが図られています。その選択と組み合わせの分量比は職人技と言っても過言ではありません。

クリームを作るにはある程度の分量を作ることが必要になる。

クリームの製造は水溶性成分と油溶性成分を別々に80℃くらいに熱し、少しづつ混ぜて、よく攪拌しながら作ることから、少しの分量を作ることは困難です。さらにクリーム状という形態から、指を入れて使用することになるので、防腐剤なしで1週間以上の使用は細菌汚染のリスクが高まってきます。

冷蔵庫に保存するのは望ましくない。

クリームは水と油からできているので、その膨張率の違いが大きく、冷蔵庫からの出し入れはクリームの分離を早めます。

手作り化粧品の保存期間について

化粧品は非常に栄養豊かなため、細菌も好みます。手作り化粧品では防腐剤を使わないので、できれば1週間以内に使い切ることをお奨めします。食べ物が腐れると味や臭いの変化があったり、お腹をこわすためすぐに判断できます。

化粧品に細菌が増加すると、お肌に大きなダメージを与えます。肌のトラブルの原因が細菌に因るものなのか、成分が合わないのか、体調が悪くて起こしているのかなど判断がつきにくくやっかいです。細菌が出す毒素は非常に小さなもので、角層まで進入して炎症をおこしたり、アレルギーの原因になることもあります。

簡単な作り方をご紹介しますので、フレッシュな化粧品を使うことを心がけましょう。

注意事項

●<パッチテストのススメ>
手作り化粧品に限ったことではありませんが、化粧品を替える時には必ず身体の一部で試し塗り(パッチテスト)を行なって下さい。特に敏感肌の方は3日間の試し塗りをお薦めします。また、生理中や体調が悪い時には化粧品を替えない方が無難です。
それでも、皮膚トラブルを起こした場合には、ご使用をやめて皮膚科医にご相談ください。

●手作り化粧品をヒトに譲ったり、販売することは法律で禁止されています。ご自分のために作ってください。

●手作り化粧品には保存剤を配合しておりませんので、直射日光の当らないところに置き、できるだけ冷蔵庫に入れるなど、取扱いには充分に気をつけてください。

●手作り化粧品が濁ってきたり、臭いの変化があった場合には速やかに廃棄してください。

タイトルとURLをコピーしました